化学物質過敏症は、近年、年齢を問わず急増している疾患で、「かなり大量の化学物質に接触した後、または微量な化学物質に持続的に接触した後に、同じ化学物質に再接触した場合に出てくる不愉快な症状」（Cullen、エール大教授）が化学物質過敏症であると定義されています。

洗剤、柔軟剤、アルコール消毒剤、芳香剤、化粧品、塗料など、私たちが日常生活で何気なく使用しているものに含まれる化学物質に接触することで、頭痛や肩こり、倦怠感、動悸、めまい、吐き気、不眠、しびれなど多岐にわたって自律神経系など全身の症状があらわれる疾患です。

発症するとごくわずかな化学物質に対しても敏感な状態となっていきやすい特徴があります。

化学物質への感受性は個人差が非常に大きいため、同じ環境にいても発症する人としない人がいます。

「今日、推計で５万種以上の化学物質が流通し、また、わが国において工業用途として届け出られるものだけでも毎年３００物質程度の新たな化学物質が市場に投入されています。化学物質の開発・普及は２０世紀に入って急速に進んだものであることから、人類や生態系にとって、それらの化学物質に長期間暴露されるという状況は、歴史上、初めて生じているものです」（２００３年版『環境白書』より）。

またその一方で、「今日、市場に出回っている化学物質のなかで、その７５％に当たるものについては、基本的な毒性テストの結果すら公開されていない」（米国NGOの環境防衛基金『Toxic Ignorance（毒性の無知）』1997）という報告もあります。

化学物質過敏症は子どもが発症すると、学校に行くのが苦痛で不登校となったり、大人の場合は、仕事が手につかなくなり退職したり、環境を変えるために引っ越しせざるを得なくなることも少なくありません。

病院を受診しても、そもそも薬が体質的に合わないことも多く、人によっては、今の症状が増悪したり、新たな症状が現れることもあります。根本的な治療法がないことも急増の原因です。

現代社会では、化学物質を完全に避けて生活するのはなかなか難しいこともあり、まずは日常生活から化学物質を遠ざけるという選択肢くらいしかありません。

化学物質過敏症はアレルギー反応のひとつで、体内に侵入したり、皮膚に接触した化学物質に対して、過剰な反応が起こります。

そして二度目に接触した時には、ごく少量の化学物質でも過剰反応を起こしてしまうのです。

軽症の場合には、体の疲れや風邪、また女性であれば、更年期障害などとの鑑別が難しい場合が多くあります。

自律神経失調症や心身症などを疑うと同時に、患者自身もひょっとしたら化学物質過敏症かもしれないと疑うことや、医療関係者も化学物質過敏症の可能性を念頭に置いて診療することが早期発見に重要となります。

化学物質過敏症の治療には 自律神経を整えて、 免疫系をしっかり働かせること、そして排出力を高めることが欠かせません。

整体で身体のバランスを整えて、 鍼灸で自律神経を整えて、 よもぎ蒸しで免疫力、排出力を高めます。 セルフケア、セルフデトックスの方法もお伝えします。

鍼灸や整体は、自律神経や体のゆがみを整え、神経伝達や血流を改善し、全身のバランスを取り、痛みや心身の緊張、無意識のストレスを和らげるのに適しています。

薬ばかりに頼りたくない方や、病院以外の改善法を知りたい方は、ぜひお試しください。

病院では、治療法が確立されていないため、ほとんどの化学物質過敏症の方が薬を処方されて経過観察になってしまうか、薬も投与できない方も多いため、根本的な改善は見込めず諦めて放ったらかしになってしまうケースが多いのですが、軽度であれば根本改善は十分可能ですし、重度の場合でも症状の改善・軽減は可能性があるので、諦めないで整体の治療も選択の一つに入れていただければと思います。

さらに、当院の行う化学物質過敏症の治療は、多くの病院のように症状だけを抑えるための治療は行わず、根本的な改善に向けて身体を整えていきます。
そもそもの原因である自律神経や免疫力、姿勢、無意識の緊張を整え、再発しないための心構えから、自律神経を正常に働かせるためのセルフケア指導など、多角的・総合的に行っていくので、相乗効果も高く、化学物質過敏症でお悩みの方にとって理想的なアプローチが可能な治療法なのです。

そしてこれまで多くの化学物質過敏症の患者さんと向き合ってきた当院にご相談いただければ幸いです。

このサイトでは、化学物質過敏症に関する一般的な原因や考え方に加えて、当院が考える原因や根本的な改善法などについて解説していきます。

ぜひ最後まで読み進めていただき、改善のためにお役立ていただければ幸いです。